せきえま

ななめの「おにいちゃんの、せいだよ」感想


ななめの「おにいちゃんの、せいだよ」を読みました。

「COMIC X-EROS #55」に掲載されていた「タイトロープ」という作品の後日談作品
(「タイトロープ」は単行本「あの娘の境界線」に収録)

「COMIC X-EROS #55」が出た当時に「タイトロープ」の感想(※後述)を書いた(2017年)というのもあり読んでみました。

ななめの「おにいちゃんの、せいだよ」


おにいちゃんの、せいだよ

内容

親からの社会からの重圧に耐えきれず、
ストレスの捌け口として妹を弄んでいた兄。
プレイの一環として緊縛を覚えさせ、自ら自分を縛るようになった妹。
ある時、兄は全ての鬱憤を妹にぶつけ二人は繋がった。
そして兄はいなくなった。

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その二年後…
全てから逃げた兄は妹と再会し
自分勝手な謝罪をする。
兄を待ち続けた妹は、、、。

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少し病んでしまった妹が兄を誘惑し緊縛プレイを楽しむ話です。
暗い雰囲気なので、背徳的な話が好きな方にお勧めです。
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収録作品・登場人物

兄、チズ

プレイ内容/属性キーワード

  • 緊縛プレイ
  • 中出し
  • 兄妹

感想「「タイトロープ」から重ねられた闇の深さが強い」

「タイトロープ」を単行本で読み直しましたけど、続けて読むと闇が深まっててとてもいいですね。

闇の渦に巻き込まれるような流れ

「タイトロープ」の時は兄にされるがまま、緊縛、バイブと性器を突っ込まれて中出しという完全八つ当たりの体があり、それでもチズが兄をそっと包み込むような愛というのが印象的でした。

今回(当時から2年後)、兄が当時のことを反省。

チズに謝るために家に呼んだものの、

「縛ってよ」

と言われるがままにしたら「やっぱりこういうことしたかったんだぁ・・・」、縛った胸を触るようにそそのかされ触ったら

「おにいちゃんのえっち・・・」

と少しずつ闇の渦に巻き込まれるような流れ。
このジワジワ感、すごく良い。

嗜虐性のあるエッチ

そして挿入し、当時の嗜虐性が目覚め乱暴めのプレイをしながらの何度も中出しをする無茶ックス。

顔を掴んだり、縛ったまま乳首を弄ったりでハードではあるのですが、その兄の嗜虐性をそのままチズが受け入れ悦んでいるような表情を見せるので、読んでいてチズがかわいそうな感じは全然ないです。

むしろ精神的には兄が陵辱されているような、支配されていくような感じがあります。

散々セックスをした結果、自分を変えることもできないという闇。
そしてそれを包み込む妹。

流れ的にはダメな兄を包む妹的な終わり方で「タイトロープ」に近い感じもあるのですが、両作を比較してみると今回の方が俄然闇の深い表情になっていてちょっとゾッとしました。

全体で見ると「タイトロープ」の段階で兄がとんでもない妹を目覚めさせてしまって、真人間になろうとしてたのに自分の目覚めさせた妹に飲み込まれていく感じが圧巻です。

ちなみにエッチシーンの個人的に好きなところは緊縛乳首責めのシーンです。
画と台詞周りのエロさが最高でした。
ごちそうさまでした。

余談「縛るということ」について調べてみた

「タイトロープ」の感想で「M女のエロさと母性が素敵」とか書いてたんですけども、自分の感想を読み直して

「そういうことなのかな?」

と自分で疑問に思ってしまいましたw

「縛る」ということはもっと深い世界観があるのではないかと。

調べてみたところこんな記事が出てきました。

「自分のダメなところも認めてほしいという欲求は、失敗の許されない人間ほど持っていても不自然ではないです」
なぜいま「緊縛」がキてるのか? 「縛られたい私」の気持ちを体験してきた

「縛ることは、抱き締めることなのです」
なぜ縛られると安心するのか

縛るということには「赦し」のような側面もあるみたいですね。
(エロ漫画を読んで勉強をするの巻)

■作品

■「タイトロープ」収録単行本