せきえま

岡田コウ「あばかれるこころ」感想


※UPDATE:後編感想を追記しました。

「コミックホットミルク 2020年12月号」を読みました。

個人的に「これどうなるんだ・・・」と思ったのが岡田コウ先生の「あばかれるこころ」(前編)。
岡田コウ先生の作品を完全に制覇しているわけではないのですが、催眠作品は珍しいような印象があります。

もくじ

 

前編感想「催眠オナニーの覗き見のようなエロさ」

あばかれるこころ
あばかれるこころ

内容

すべての生徒が何らかの部活動に参加せねばならないという校則があるため、蒼井新は廃部寸前の超常現象研究会に所属していた。催●に夢中の女性部長をよそに、ゲームで時間を潰している新のところにクラス委員長の黒埼凜が訪ねてくる。口うるさく注意ばかりしてくる委員長のことが苦手な新だったが、なんと新の目の前で女性部長が委員長に催●をかけてしまった。新にも催●術を教えてくれるというが…。

登場人物

  • 蒼井新
  • 黒埼凜

前編感想

口うるさい委員長を催眠アプリを使って静かにさせる・・・だけのはずが途中からタガが外れ・・・という話。
ジャンルは催眠。女子校生。

前編は催眠に掛けられた委員長・凜が命令されてスカートをめくり、パンツを見た新が「もうちょっといってもいいのでは」とエスカレートしていきます。
パンツの上から性器に触れ、オナニーをするように命令し、耐えきれずいざ挿入・・・というところまで。(挿入目前)

いいなと思ったのがオナニーシーンの表現。
前半の凜の堅物感からオナニーをするようには見えないですし、当然公言するようなキャラでもありません。

ところが催眠の力によって

  • 月2〜3でお母さんのいない時にしている
  • 乳首は服の上から触るのが好き
  • パンツは全脱ぎする
  • 指は挿れたことがない

と告白。
そして新の眼前でのオナニー。

普段見えないプライベート(しかも想像していなかったエロさ)が覗き見える感じがめちゃくちゃエロい。

さらにそこからの指入れ×催眠で性感を高めるというシーンもあり、これを目の前にしたら指を挿れたりもしたくなりますよねというところで次回へ・・・。

気になっているところ

本作、気になっているのは随所にフラグがありそうなところなんですよねw

  • 委員長は本当に催眠にかかっているのか
  • 部長が話していた記憶改変・常識改変とかの話
  • 委員長の遮られた言葉の先

(他にもあるかもしれない)

・・・などなど、いろいろな要素がどう転がっていくのか、二人の関係はどうなるのかが気になる一作。続編待機!

 

後編感想「解釈が広がる余韻の良さ」

あばかれるこころ 後編
あばかれるこころ 後編

内容

新はクラス委員長の黒埼凜に催●術をかけ、目の前でオナニーさせた。いつも口うるさくて生意気な委員長がオンナの顔になって、本気のオナニーをしている。たまらず挿入し、キスをしたが、黒埼凜は絶頂しながらも新のことを見ていなかった。新は気付いた。教師に言われて仕方なく注意しにくる黒埼凜に、本当は自分のことをきちんと見て欲しかったのだと。

後編感想

催眠をかけながら〜半覚醒入りつつのセックス。
面白かった!

覚醒時からの外出し〜半覚醒からのエッチ。

催眠をかけながらものスケベな指示エッチをしているのですが、特に半覚醒になってから催眠にかかっているのかいないのかの読み方が面白いところ。

半分覚醒しかけているところで、どこが気持ちいいかを言わせたり、いろんな指示を出していって、最終的に中出し。

エロさはド濃厚。
紅潮が色を持って見える「くちんなかあかい」とか、熱を持ってる感じとか、最初の射精外出し描写とか、ホールドとかド秀逸。

ただ、このエッチが濃厚であればあるほどに、心理側の反動が強い。

余韻のある終わり方

終わり方として凜の本意が分からないというところが面白い。

催眠〜半覚醒〜その後の日常という流れ。

エッチの最後にある指示をするわけなんですけども、最終的に催眠は効いていないと見ることもできるし、元々・・・と見ることもできる。

「催眠が効いているから(エッチの時に)新を見ている」↔「催眠が効いていないと(エッチの時に)新を見られない」
「催眠が効いていないから元の態度に戻っている」↔「催眠が効いているから元々好きだったという態度に戻っている」

こうした解釈幅のある余韻がとてもよかった。

ただ物語的には主人公の新視点だと新の卑屈さから、すべてが虚しく見えてしまうという印象にはなるのかなと感じました。
新の性格上、催眠にかければかけるほど、激しいことをすればするほど沼に入っていく感じ。

エロさの激しさの反動で賢者タイム的な描写な気もします。
とは言え、ごちそうさまでした!大変エッチでした。

■前編

■後編

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