前回:リアルさがあふれている。あさぎ龍「年下セフレくん」(COMICペンギンクラブ 2016年12月号より)
前回のペンギンクラブレビューが「情緒が溢れていて良い」だったんですけど、今回紹介するマンガは「情緒が溢れていて良い」ですw
年齢的にはちょっと若めになって学生。
まずは作品紹介から。
「COMICペンギンクラブ 2016年12月号」収録:くまのとおる「トクベツな私」
表紙の女の子がかわいいのはエロマンガの鉄則。すごく好きなタイプの女の子。Yan-Yam先生の表紙です。
(収録作品)
- 「PC Cover Girl collection 2016」Yan-Yam
- 「このメイドは断じて俺の妹ではない!? 第4話」本田直樹
- 「お菓子がなければおっぱい!」みたくるみ
- 「食ベルトラベル○ご当地ガール 第14食 広島のもみまんちゃん」urute
- 「義妹柔軟体操」志乃武丹英
- 「這い寄りお嬢様」アーセナル
- 「快作少女」天凪青磁
- 「年下セフレくん」あさぎ龍
- 「チェリー・ツインズ」アメヤキリカ
- 「キケンなお嬢様」渚乃兎
- 「トクベツな私」くまのとおる
- 「分化祭 後編」あしか
- 「お嬢様のツボ」まる丸介
- 「AV部」藤原俊一
- 「すくーるライフ 第131話」早野りんた
単話。試し読みはこちらから。
一瞬「男かな?」と思ってしまいましたが髪の短い女の子です。
でもこの「特別じゃない、地味な感じ」が作中でかなり引き立ちます。
ざっくりあらすじ
自分自身に自信があるわけでもなく、誰かに注目されているわけでもなく、何か突出した能力があるわけでもない。
そんな平凡な学生生活を送っていた佳子(よしこ)がクラスメートの戸川君に告白されて付き合うことになるお話。
ざっくりレビュー「平凡な女の子が誰かの前だけ特別になれる」情緒
前回紹介した同誌のマンガ続き今回も情緒あるマンガ。
自分自身に何か特徴があるわけでもないことを分かっていながら、そういうものだと思って過ごしている日々がゆっくりと恋人ができることによって変化していく感じ。
そして両親が不在の彼の家で初H。
何がいいかって、別におっぱいが大きいわけでもなく、すごくかわいいわけでもない女の子がドキドキしながら初めてのHを迎えるところですよね。
下着もド派手ではなくむしろちょっと控えめな感じで、それでも多分Hをするまえにちゃんと自分の視点で選んだんだろうなという空気感があってとても良いです。
もちろんHもすごく激しいわけでもないんですが、その初々しさとドキドキがこの作品には詰まっている。
シチュエーション的には彼の家での着衣Hなのではだけ方もリアルでエッチです。
ほとんどの人が自分にそこまで自信がある人でもないでしょうし(もちろん私も)、感情移入しやすい作品なのではと思います。
エロマンガもアクが強くなってくると初めて付き合った彼氏とうまくいっていたのにチャラ男に寝取られた、とかそんな話に発展しがちですがw、昔は自分も持っていたであろう心のきれいな部分を素直に呼び起こしてくれる素晴らしいエロマンガ。
ペンギンクラブを読んでいると、この「静なるエッチ」の素晴らしさが伝わってきますね!
とても良い作品でした。
■収録
■作品
次:藤原俊一「AV部」(COMICペンギンクラブ 2016年12月号より)