せきえま

榀場 毛呂友「私以外の私」感想

榀場 毛呂友さんの新作「私以外の私」を読みました。

ホラー×アダルトというジャンルの一作でノベルゲーをやっているような気分になりました。ゾクゾクする作品。

榀場 毛呂友「私以外の私」

私以外の私
私以外の私

内容

ホラー×アダルト

ストーリー
吹奏楽部所属の茜は週末、家に居たはずなのに憧れの先輩は茜とデートしたという・・・。最初は先輩の勘違いだと思ったが、後輩も茜のいない日に茜をみかけたと言う・・・。

どうやら’私’がもう一人いるようだ。

もう一人は徐々に茜に近づいてくる。そして、茜はついにもう一人と対峙する・・・。もう一人の秘密、茜の出生の秘密それが分かった時
茜は覚醒する・・・・。

感想「恐怖の中で体感するセックス」

タイトルで「私以外の私」とある通り、自分以外の自分と出会う話。ホラー。
普通に怖いので、怖いの好きな人向け。

読み物的な楽しさが強めで、ノベルゲーのような演出となっています。
(私はDLsiteで見たんですがページ送りのアニメーションは付けない方がノベルゲー感強まってよかったです)

本作合計421枚、試読版で223枚という太っ腹配信。
価格としてもかなりお求めやすい価格になっています。

リアルに近いからこそ感じる恐怖

榀場さんの作品、今まで2作(「青い粘液」「ドリルラドリル」)読んだ印象として、狂気のある作品を描かれている印象があります。

(私の読んだ作品の中との対比ではあるものの)本作も例にもれず狂気を含む作品です。

ただ本作ではリアルの生活との近さというか、イメージの湧きやすさがより近くなって没入感が高まりました。日常が描かれるからこそ、よりリアルな恐怖を感じるんですけどもw

狂気に含むエロス

エロ描写は恐怖の中に含むエロス。

ネタバレを伏せながら書くと女性優位プレイ。

(ざっくりプレイ内容)

  • 女性×女性
  • 女性×男性
  • 緊縛
  • 手コキ
  • 中出し

身動きが取れない状態で何もできないけど責められるという恐怖とエロが混ざった描写です。
なにもできない恐怖、でも身体は責め続けられるというシチュエーションですね。

恐怖がありながら身体は反応してしまうというのが平和セックスと違った味わいがあります。

推しシーンとしては神社シーンが好き。
ごちそうさまでした。

次回に続く・・・?

終盤に行くにつれて恐怖感が高く、ラストシーンでは「怖いわ!」って声出ましたw

そして本作、続きを匂わせると終わり方と言いますか、半ばで終わるのでぜひ続いてほしい・・・。

■作品

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