せきえま

成田コウ「おじさんといっしょ」感想

成田コウ先生の「おじさんといっしょ」を読みました。

かつて「サポートJKとお突き合い♡」という作品の感想を書いたこともありますが、その作品も収録されている単行本です。

成田コウ「おじさんといっしょ」


おじさんといっしょ

内容

生ハメ? おっけー☆

援交おじさんとゆるビッチJKが生パコフェス開催inラブホ!
1回3万円で妊娠ガチャをマワしまくれ!
JK専門誌コミック高レーベル著者初作品集

収録作品

  • 「サポートJKとお突き合い」
  • 「決め打ちおとなりさん」
  • 「既読無視」
  • 「素股インプレー」
  • 「人前ではお行儀よく」
  • 「逆転カースト」
  • 「おくちスイッチ」
  • 「僕のワガママお嬢様」
  • 「放課後の幼馴染」

プレイ内容/属性キーワード

  • 巨乳
  • 女子校生
  • 日焼け
  • 素股
  • ダーク(一部)
  • ラブイチャ

ざっくりレビュー「かわいい女子校生の明暗あるエロ物語」

コミック高に掲載されていた作品なので女子校生が色々な形でエッチをしている作品。

キャラが可愛らしい造形なものの明暗が書き分けられている作品集

絵柄がやや丸みがかった可愛らしい感じの女の子が多く、基本的にはラブイチャ、明るいエッチが多めなものの「暗」の部分も描かれています。

「既読無視」「人前ではお行儀よく」「逆転カースト」あたりがやや暗部のあるエッチですかね。

ダークさの方向性が違っているのもまた面白い。

「既読無視」

柏木と仲良くなった地味な女の子・とろみが実は放課後に男子とヤりまくっていた(ヤラれまくっていた)、かつ、とろみが特に「友達」と思っていなかったという話。
これは最高にダークでしたねw

救いのない終わり方で続編が気になるのですけども作中の著者コメントでは「アフターストーリーを考えることはあまりない」とのことで続編が出ることはなさそう。

もっともエロ漫画の世界なので続編が出たら、柏木ちゃんもエッチなことになってしまうという救いの無さが出てくるのかもしれないなとも思ったり。

「人前ではお行儀よく」

読んでエッチをしている最中には二人の関係性がなかなか見えず、浮気をしている女の子、ちょっとダメな男の子というふうにしか見えないのですけどもラストシーンのオチで「あっ」と唸る作品。
ダークというダークではないのですけども、最後の日常パートとのギャップがちょっとゾッとしましたね・・・

「逆転カースト」

こちらはいじめられっ子がいじめる女子を陥れるという、いわゆるスクールカーストの逆転話です。

いじめる方が悪いと言えば悪いのですけどもやっぱり救いがない話。

個人的なベストは「素股インプレー」

ダーク作品の中で言うと「人前ではお行儀よく」が好きなのですが、単行本の中で一番「これは!」と思ったのが「素股インプレー」。

付き合って初めてセックスをしようとしたら彼女が痛がったので、挿入をやめてエッチなことをする時は素股で、という話。

彼女がテニス部の主将で痛いのが影響が出るのが嫌だということで始まった素股なのですけども、素股を1年間やり続ける二人の愛、そして素股描写のある意味エッチよりエロいことをしているような描写が素敵です。

物語は、ヒロイン・まいちゃんがテニス部を引退して「じゃあエッチをしよう」というエッチの部分が主軸。
ずっと素股でしていた二人、そして挿れたい欲求を抑えていたであろう彼氏・ケンちゃんの愛情、はじめての挿入の気持ちよさ。(あと、まいちゃんの日焼け跡)
すべてが詰まっていてフィニッシュの中出しではこみ上げてくるものがありましたw

ただエッチをするというのではなくなにかを熟成させていざエッチというところにこの作品の良さはあると思うのです。

あと可愛い女の子のトロ顔と、ちょっとぷっくりした乳首の描写が好みです。

このケンちゃんの優しさと甲斐性を「人前ではお行儀よく」のタクちゃんは少し見習ってほしいw
(単行本全体を見て作家さんの作風の幅が広いというのはいいなとも思うのですけども)

明暗楽しめる良作品。
ごちそうさまでした。

■収録

 
■作品リスト

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