せきえま

でぃえすおー「ゼロ距離のまなざし」感想

前作「ゼロ距離の放課後」と合わせて続編である「ゼロ距離のまなざし」を一気読みしました。
本を読み終えた時に率直に思ったのが「学生時代に戻りたい」でした。そんな気持ちになる良作。

でぃえすおー「ゼロ距離のまなざし」

ゼロ距離のまなざし
ゼロ距離のまなざし
(サンプル画像:11枚)

表紙もとてもいい。

内容

「どういう意味だと思う?

答え合わせしよっか」

女友達の秋吉とはちょっとしたきっかけで
一緒に帰る仲になったクラスメイト。
以前一線を越えることがあったもののその後は特に進展がなく
悶々としていたら家に誘われて体の’答え合わせ’をすることになり…?!

前作、ゼロ距離の放課後の続編です。
前の話を読んでいなくても楽しめるかと思いますが読んでいたほうが
一層楽しめるかと思います。

あらすじにある通り「ゼロ距離の放課後」をあわせて読んだほうが一層楽しめると思います。

感想

作品の構成としては「ゼロ距離の放課後」(36P)が初めてのエッチで、続編「ゼロ距離のまなざし」(38P)がその後の話(Hあり)。

そこまで仲良くなかった女の子とふとしたきっかけで一緒に帰ることになりそこから仲良くなっていくというもの。

両方の話を通じて主人公の水野とヒロインの秋吉さんは明示的に付き合うようになるとかそういった描写がないので、秋吉さんは一体どんなふうに思っているんだろう・・・?と想像を膨らませられますし、男性視点で見るとその臨場感のあるドキドキが疑似体験できる。
読み進めていて秋吉さんと目が合ったと錯覚するような体験もできて強烈です。かわいい!

「ゼロ距離の放課後」:秋吉さんと仲良くなるまでとエッチシーンの余韻が最高

「ゼロ距離の放課後」は秋吉さんと仲良くなるまで。

秋吉さん、日常シーンでも結構おっぱいが大きいのが目立ちます。
読みながら大きいなーと思っていたのですがエッチシーンで生で見るとさらに「でっか!」となる。
そして水野も「脱ぐとさらにすっごいな」と考えている。(ここまで作中で胸に関しての思考描写はなかったものの、男として考えていることは一緒で良かった笑)

本作でとても良かったのが最初のエッチシーンとその余韻。

エッチシーンは水野も意図せず入る突然の展開なんですが、その突然さをちゃんと感情の余韻として残しているところが素晴らしい。

エッチしてラッキー、終了、じゃないんですよ。

水野からすると「なんで突然エッチしたんだろう」という余韻。
付き合っているわけでもないし、その当たりがはっきりしないし、「好き」とは言われるもののエッチしている最中の一瞬。

水野も攻めっけのある男の子じゃないからそのへんの「これはどう捉えればいいんだろう…???」となる。読み手としてもそんな感情に引き寄せられてしまいます。

「ゼロ距離のまなざし」:秋吉さんの表情を見ながら水野の気持ちとシンクロする

そして後日の話となる「ゼロ距離のまなざし」。
秋吉さんが「今日親いない」とサラッと言ったおうちで勉強をすることになり・・・という話。

描かれていないものの作品間で何回かエッチしているようにも見えるのですが、この時点でもまだ付き合ったりしているわけじゃないんですよね。
秋吉さんが直接何か自分の気持ちを率直に言っているわけではない。
それを水野(男性向け作品なので読者視点ともシンクロする)がどう解釈すればいいのかを悩んでいるのも「わかる、わかるよ・・・!」という気持ちになる。

水野の草食というか。控えめさもまたよくて。セックスしたから俺のもの、とかじゃない。
もしかすると秋吉さん側はそのあたり楽しんでいたりするのかもしれないけど。

読者や水野的には気持ちを動かしてくる秋吉さんの表情が一つ一つも注目ポイント。
はっきり言葉にして何かを言っていないので、水野同様この子は今何を考えているんだろうと想像を膨らませながら読めます。

また、エッチシーンのときも感情表現が豊か。
個人的には秋吉さんが主導権を握っている側だと思うのですが、クンニのときのちょっとびっくりフェイスとかツボです。

この子は俺のことを好きなんだろうか、どういう気持なんだろうか。
そういうことに思いを巡らせている時って、あとから振り返ると面白い瞬間でもあると思うので、そんな青い気持ちを思い出して、かつ、羨ましいなと思いながら読んでいました。
最後の表情もとってもかわいいので見て感じてほしい。

ごちそうさまでした。

作品

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