「コミックホットミルク 2018年07月号」を読みました。
最近、エロ作品を見たり読んだりする際にどういう作品が気持ちいいのかを考えることがあったのですが、精神的なものに帰結していくのではないかと確信するようになりました。
もちろん表現としてのエロさは重要なのですけども、いかに自分が作品に入り込んでいけるか、作品側から見るといかに自分の作品に引き込ませるかが大事なのではないかと。
そういう意味では読み手の生き方によって影響を受けやすかったり引き込まれやすい作品というのは違うと思うのですが・・・
そんな前置きがありつつ今回はエロ表現として読み手を引き込みやすそうと感じた作品、高柳カツヤ先生「日陰の糸」を紹介します。
高柳カツヤ「日陰の糸」など収録「コミックホットミルク 2018年07月号」
表紙はキチロク先生。
「コミックホットミルク 2018年07月号」内容
ピッチピチ びしょびしょ
★COVER ILLUST
- キチロク
★COLOR
- [ゆ〜わくSummer Vacation]ガラナ
- [じごいら#24]きさきさき
★ORIGINAL COMIC LINEUP
- [いつだって傍にいなさい!]メネア・ザ・ドッグ
- [どうにかしてあげたい夜]小桜クマネコ
- [この街でもう一度]水平線
- [Sex change]紙魚丸
- [日陰の糸]高柳カツヤ
- [母性天使マザカルカノン]1億年惑星
- [璃凛さんのナイショの貌と大事なお部屋]六壱
- [お嬢様の処女は兄のモノ2]西川康
- [猫心あれば恋心]アスヒロ
- [今日こそ抜こうね感情栓 後編]おなぱん
- [ゲノム]古賀亮一
「日陰の糸」ざっくりあらすじ
女の子にお金を渡して実家でセックスする話。
(個人的な風俗みたいな感じかな)
プレイ内容/属性キーワード
- 実家
- フェラ
- ゴムあり本番
買った方の男はちょっと童貞っぽい、慣れていない感じがあるけど童貞という描写はなし。
ざっくりレビュー「男性の初体験のドキドキっぽさをリアルに演出」
この作品、ともかく無駄な描写がすごく少ない。だがそれがいい。
女の子に勇気を振り絞って連絡をとって、お金を渡してセックスする。
「お金を渡す」というところと、女の子が慣れているのか淡々と作業をこなすかのようにエッチをするので、第三者視点で客観的に見るとちょっと冷めてしまう部分もあります。
ただ、この作品は主人公の男の子の「初めて風俗に行く(買う)」「初めてセックスをする」といった視点のドキドキが描かれているのがいい。
だからこそお互いの吐息や最低限の言葉しか交わさないという形で描かれている中に自分のドキドキが入っていけるわけですね。
女の子に至っては上半身服着たまんまで乳首すら見せないですし、挿入するのもパンツをずらして挿入するだけ。
ただそれでもドキドキするというのがこの漫画。
男の子の緊張感が読み手に伝わってきてとても良い。
こういう緊張感が出ているからこそ女の子が上半身脱がなくてもドキドキしますし、ゴムを取ってくる女の子のパンツ姿とかもやっぱりドキドキします。
派手・過剰な演出をしなくてもエロさというのは出てくるという新しい気付きのあった作品。よかった。
■作品リスト
■収録