せきえま

砂漠「セキレイちゃんと僕」感想

砂漠先生。
セキレイちゃんとの関係を書ききった一作。すごく面白かった。

砂漠「セキレイちゃんと僕」

セキレイちゃんと僕
セキレイちゃんと僕

内容

有ったはずの、無かったあの夏。

受験に失敗し、自堕落な浪人生活を送る僕の前に現れた妹の友達『セキレイ』。
妹と同じく無邪気で可愛い、年相応の少女…のはずだった。
触れ合うごとに顔をのぞかせる彼女の色香に、惹かれ、翻弄され…。
モノクロだった僕の夏が、にわかに色づき始める。

掲載のたびに反響を呼んだ人気短編のリブート連載を、
第1話からエピローグまで完全収録して待望の単行本化。
貴方にもあったかもしれない『セキレイとの夏』を、心ゆくまで味わってください。

【収録作品】
第1話「妹のともだち」
第2話「子どものいたずら」
第3話「大人のまねごと」
第4話「雨の日」
第5話「夏の訪れ」
第6話「ふたりの世界」
第7話「ひと夏の永遠」
第8話「ないしょの終わり」
エピローグ「セキレイの初恋」

※FANZA限定描き下ろし「フルカラーイラスト」付き!

感想

タイトル「セキレイちゃんと僕」のシリーズを1冊の単行本でまとめている単行本。206ページ。
受験浪人中の主人公と、妹の友達・セキレイちゃんとの関係を描いた作品。

「すぐセックスしない」エロ漫画の良さ

もっとも良かった点としてはセックスに至るまでのプロセスを丁寧に踏んでいるところ。

エロ漫画ってその性質上、何かしらの理由を入れてすぐにセックスに入ることが多いんですが、本作は4話まで挿入に至っていない。

現実でもしこういう関係があっていい感じになったとしても、いきなりセックスってことにはなかなかならないと思うんですよね。

本作はセックスに至るまでのプロセスが段階的に描かれていて丁寧。
もちろんエロ漫画なので抜きのシーンはある。
最初は手コキ、人目につきにくい場所での野外フェラ、そして野外セックス・・・と思いきや最後まで至らない。
この最初の手コキからはじまり、どんどんエッチになっていき、そしてついにセックスをするぞ!となってもアクシデントでうまくいかないのにリアリティを感じます。

セックスするまでの溜めがあるからこそのセックスの良さ

やりたい気持ちはあるのにできない。
こんな経緯があったら絶対に毎日ムラムラするだろうから4話のセックスは大興奮。

さらに、シチュエーションもたまたま家族のいない家という、これまた誰もが一回は経験しそうなシチュエーションなのもリアルです。
セックスのことしか考えていない日々、そこにたまたま誰もいないことが確定した家。最高すぎませんか。

個人的にはセックスの気持ちよさを覚え、盛りのついた二人がラブホに行く「ふたりの世界」が大好き。
野外でもなく、家でもない、誰にも邪魔されないであろう空間で貪り合うようなエッチをするのが好みです。

話はちょっぴりビター。ただそれがエロさを引き立てもする

本編最後は正直「ええー!」となりました。

ネタバレ回避するので具体的には書きませんが、若い時期のほろ苦さを感じます。
主人公の心境の変化は何だったんだろう・・・。

ただ結果的に二人とも生きて幸せなのであればそれでいいのかなという気もしていて、ビターではありつつ、まあそういうものだよねという余韻もある。

話の中の恋愛要素・二人の関係がしっかり描かれていることで関係性の理解が深まり、そのリアリティが結果としてエロさの実用性も上げている。
相互補完されている二重に美味しい作品。

あと、セキレイちゃん周りで色々と振り回されていたけど、妹のたか子が捻くれないでまっすぐ育ってくれて本当によかったと思います笑

ごちそうさまでした。

※すっかり忘れていたのですが以前に読んだ単行本「俺は屑だからこそ救われる権利がある」(感想)に、本作の原点となる読み切り『妹の友だちのセキレイちゃん』が前の単行本に入っていた。
また違った味がある。

作品

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