せきえま

梅本制作委員会「ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。3」感想

タイトルと表紙に惹かれて購入。

「いやー若かりし頃ってこういう「この人しかいない!」みたいな熱い気持ちで人を好きになることってありますよね!」
・・・という軽い気持ちで読み始めたら思いの外ヘビーな話でした笑

ただ、とても引き込まれる話で一気にすべての作品を購入しました。

梅本制作委員会「ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。3」

ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。3
ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。3

内容(シリーズ初作より抜粋)

私は先パイが好きなのに、先パイは先輩が好き。

季節は冬の12月、もうすぐひとつ年上の猪田先パイは卒業してしまう。
先パイと居る時間は楽しい、とても素敵な時間だったのに。

恋に敗れた女の子が先パイを取り戻す物語。

感想

「私は先パイが好きなのに、先パイは先輩が好き。」とあらすじにある通り三角関係の話。
主人公である猪田と腐れ縁のような先輩後輩関係であるバレー部の莉子、猪田が密かに恋心を持つ清純そうな女の子・上薗さん。

そんな三人が織りなす話。

各話のおおよそのあらすじ

各話の内容は以下の通り。

  • 1話:莉子が告白を決めたその日に、猪田と上薗さんのセックスを目撃。後日、莉子は強引に猪田と身体の関係を持ちかけ、セックスをしたら恋人にしてほしいと迫る。
  • 2話:実質的な二股状態になり、猪田は葛藤を抱えることに。上薗さん、莉子、上薗さん、莉子と続いたセックスが、震える展開へと発展していく。
  • 3話:2話の半年後くらい、浪人生になった猪田と同棲する莉子。そんな中で音沙汰のなかった上薗さんが突如現れる。再び震える展開へ(2回目)。

ただひたすらに壮絶な震える展開

三角関係が延々と続く話というか、いやーすごい話という感想。

最初、高嶺の花の上薗さんが非モテであろう猪田とセックスするなんて何か裏があるんじゃないかとか勘ぐってしまったんですけど、別にそういうわけじゃないんですよね。
莉子と同じくらい上薗さんも猪田が好き。だからこその決着のつかなさ。

最初の話で莉子がセックスを持ちかけてきたときが分岐点で、個人的には「そこで負けちゃうんかーい!」とも思うんですけども、まあ同じ状況になったら負けるような気がします笑

当然そこから黙ったまま二股状態になった猪田は葛藤。
ネタバレギリギリ回避で言うと、2話最後で震える展開になるし、3話は3話でまた震える展開になるしでもう大変。
(3話は一瞬だけ「おっ、ハッピー展開か?」と思ったもののそんなわけはなかったし、地獄のような展開だった笑)

両ヒロインの強く献身的なセックスが魅力

セックス単体で見ると、両ヒロインとも、自分の身体を捧げて猪田に自分だけのことを見てほしいと言わんばかりのセックスでとても羨ましい。

莉子は猪田のアナルAVを発見し自分のアナルを捧げるし、上薗さんもアナルを洗浄をして夜のデートに臨むといったような献身っぷり。

全く違うタイプの二人がとても献身的なプレイをしてくれるのはすごくエッチで羨ましいし、エロ漫画として実用性の高いレベルなんだけど、精神的にはみんな生きている心地がしないだろうなあ・・・いや、気持ちよさそうなんだけども!

そんな展開なのでエロ観点では後ろめたさを感じながらの背徳エッチが大好きな人にはぶっ刺さりそうな作品です。

この先に救いはあるのか?

3話終了のタイミングでも心がざわつく展開となっており、本当にどうなっていくのかが気になってしょうがない。

作風的にはハーレムでハッピー!みたいな作品ではないのでソワソワしてしまう。

「ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。」って最初は莉子側の話なんだけど、後半は上薗さん側の話になるの、ものすごく秀逸。
でもそれを考えるとハッピーエンドはないのか?と不安になる気持ちもある。

果たしてこの先に救いはあるのだろうか。次の話を楽しみに待機。

ごちそうさまでした。

作品

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